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内田 信之

「小林秀雄の謎を解く」苅部直

私より3年年下の法学部の教授が執筆したものである。法学部の教授が小林秀雄について言及することについては少々驚いている。「歴史の穴」「隠された流れ」「音楽」についての小林の考えを、なんとなくではあるが理解できるような気もする。

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「漂流者の生きかた」五木寛之・姜尚中

二人とも幼少期に相当な苦労をされ、言葉にすることが憚れるような経験をしてきているのだろう。それだからこそ、その発言には力がある。長く生きて生き、いろいろな経験をすると、親鸞の思想が身に染みてくるのかもしれない。

「尼将軍」三田誠広

鎌倉時代初期の物語である。政子は頼朝、頼家、実朝の3代の時代を自分の眼ですべてを見てきたことを知ると、しかも実朝の暗殺までも経験してきたということを考えると、大変激しい人生を送ってきた女性であるなあと、感慨深い。義経のことなどは実にあっさりと記述されているのも面白きことである。

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