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内田 信之

「谷崎潤一郎 美と生命の間」柴田勝二

谷崎潤一郎をたくさん読んでいるわけではないが、私たち日本人にとって大変重要な作家である。たまたま目にしたので借りて読んでみた。「それが無くなってしまうかもしれないという予感、これがよりいっそう、美を際立たせる」実感するところである。

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「漂流者の生きかた」五木寛之・姜尚中

二人とも幼少期に相当な苦労をされ、言葉にすることが憚れるような経験をしてきているのだろう。それだからこそ、その発言には力がある。長く生きて生き、いろいろな経験をすると、親鸞の思想が身に染みてくるのかもしれない。

「尼将軍」三田誠広

鎌倉時代初期の物語である。政子は頼朝、頼家、実朝の3代の時代を自分の眼ですべてを見てきたことを知ると、しかも実朝の暗殺までも経験してきたということを考えると、大変激しい人生を送ってきた女性であるなあと、感慨深い。義経のことなどは実にあっさりと記述されているのも面白きことである。

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