「かもめ」アントン・チェーホフ 内田健介訳内田 信之2月20日読了時間: 1分戯曲の作品は、文章で読むと非常に単純に思えてしまうが、これを演劇で鑑賞することとなると、異なる味わいがあるのだろう。三島由紀夫もいくつかの戯曲を書いているが、今までに演劇を実際に鑑賞したことはない。いつかじっくり鑑賞したいものだ。
「ソヨンドン物語」チョ・ナムジュ 古川綾子訳チョ・ナムジュの本は「サハマンション」「耳をすませば」に続いて3冊目である。最近のソウルの不動産の暴騰を中心に、個人ではどうすることもできない社会の不幸を描いている。日本も同様なことを経験しているし、今でも同じような状況が続いているのだろう。不条理な世界である。
「田舎医者・断食芸人・流刑地で」フランツ・カフカ 訳丘沢静也以前も読んだことのある本であるが、また読みたくなり借りてきた。カフカの小説は、私にとても懐かしい気持ちを抱かせるものである。その発想は、自分の少年時代にも存在していたと感じる。たぶん自分はそうだったのだ。ただし表現することはできなかったし、今もできるとは思えないが。
「だれか、来る」ヨン・フォッセ 河合純枝訳ノルウェー西海岸出身の作家である。この作品は戯曲の一つである。おそらくノルウェーの地理や歴史を知らないと、この作品の訴えることが理解できないと思われる。つまり私には十分咀嚼できない作品ともいえる。私だけでなく、日本で何の苦労もなく生活している人たちには、これらの作品を読むた...
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