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内田 信之

「三島由紀夫 石原慎太郎 全対話」

二人の関係の歴史が、漠然とではあるが理解できる本であった。作家としての石原慎太郎についてはほとんど知らないが、石原慎太郎と瀬戸内寂聴の恋文はとても興味深く読んだ記憶がある。三島の自決からすでに50年という歳月が流れたと思うと、とても感慨深い。

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「日本の詩歌」大岡信

私には繰り返し読む本があるが、この本もその一つである。4,5回目くらいかもしれない。文学の素人には大変貴重な本であると思う。こんなに何回も読むのだから購入すればいいのであるが、相変わらず図書館で借りている。いつかまた読むことになるだろう。

「読書について」小林秀雄

年末に読んだ本である。心に刺さる文章がちりばめられている。常識人として恥ずかしからぬ教養を得たうえで、初めて己の気質が意味を持つ。己の気質が意味を持って初めて趣味というものを解するといえる。趣味には矛盾があり、理性で解決できないところがある。その通りだと思う。

「明るい夜」チェ・ウニョン 古川綾子訳

100年の年月の中での韓国女性4代にわたる物語である、日本統治下、朝鮮戦争を経て、4代目の女性の言葉を中心に描かれている。韓国の歴史について、今まであまりにも無知だったことに改めて愕然とする。もっと韓国文学は読まなくてはと強く思う。

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